安立行菩薩(あんりゅうぎょうぼさつ) 地涌の菩薩の上首である四菩薩の1人。 法華経従地涌出品第十五に説かれている。 道暹の法華文句輔正記巻九に「経に四導師有りとは今四徳を顕す。(中略)安立行は楽を表す(中略)道樹にて徳円かなり故に安立行と曰う」とある。 四菩薩は各々、常楽我浄の四徳を表わし、安立行菩薩は楽の徳を表している。 即ち、妙法を受持し如説修行することによって福徳円満な境涯を築き、人生を楽しみ切っていける姿を表している。